GW も昨日で終わり、今日からまた普通の授業が始まる

 そんな平日の昼休み・・・

 

 

「みゅーーー♪」

 

「嫌ーーーーーーーーっ!」

 

おぉ、今日も学校に来た椎名が、七瀬相手に元気にはしゃいでいる。

 

それを弁当を食い終えた俺と長森が食後のお茶を啜りながら眺める。

 

 

 なんか、庭先で遊んでいる孫を眺める老夫婦のようだが、まぁ、気にするな。

 

 

そんな俺を茜が呼んだ。

 

それが、この難解極まりない事件の始まりだった・・・

 

 

 

 

  洗脳探偵・繭の事件簿  〜乙女の涙は東京湾の匂い〜

 

 

 

 

「・・・浩平、ちょっと聞きたい事があるのですが・・・」

 

「・・・ん? どうしたんだ茜?」

 

俺が聞き返すと、指で円を作り尋ねてくる。

「浩平、この位の大きさで赤い包みを知りませんか?」

 

どうやら包みがそのくらいの大きさなのだろう。

指輪入れ程の大きさだな。

 

「いや、知らないな。 無くしたのか?」

「えぇ、今朝、鞄の中にいれていたはずですが、何処かにいってしまったみたいでして・・・」

 

頭を振る茜に長森が尋ねる。

 

「大切なものなんですか?」

「えぇ、 今日は詩子の誕生日ですので、そのプレゼントに用意していたのですが・・・」

 

「何っ! 今日は柚木の誕生日なのか!?」

俺は茜の言葉に驚き、席を立った。

 

 それは知らなかった。

 

・・・知っていたら、この GW をフルに活用して、

綿密に練った『この世のものとは思えないようなスリリングなプレゼント』を用意したのに・・・

 

いつも、あいつにペースを握られっぱなしだからな、

偶にはギャフンと言わせてみたい。 ・・・などと思っていると

 

 

「・・・浩平、全部口に出しています」

 

「・・・ぐあっ、しまった」

 

 

すると、長森達も話に入ってくる。

 

「浩平〜 柚木さんの誕生日、わたしも知らなかったよ〜」

「何、折原知らなかったの? あんたしっかりチェックしておきなさいよ」

「みゅ〜 しーこおねぇちゃん かわいそう」

 

 

「何だ? お前らだって知らなかったんだろう。

何で俺だけ責められるんだ!?」

 

何故か、俺が知らなかった事を責められ、そして、俺の反論はさらに返される。

 

 

「はぁ、これだから浩平は・・・ やっぱり心配だよ〜」

「まったく、 折原ってば、乙女心が分かってないわね」

「浩平、 ・・・かいしょうなし」

 

「ぐぁっ、 だから何で俺がここまで責められにゃならんのだ?」

 

 

  ・・・

 

 

「・・・でまぁ、 甲斐性無しの折原は抜きにして、

里村さんが用意していた筈のプレゼントが無くなったのね」

 

酷い事を言われっぱなしだが、ここはさらりと流さないと、このメンバーとはやっていけない。

 

 

「えぇ、このくらいの赤いラッピングされた袋なのですが・・・」

 

「プレゼントの中身は、何だったんですか?」

 

「ヘアピンです。 ・・・詩子、可愛い小物が好きですから」

 

 

そうか、ヘアピンなら、そんなに高くないしデザインも豊富だから、

今度買ってやろうか・・・ などと考えていると・・・

 

 

「近くに落ちてるかもしれないよね。 みんなで探してみようよ」

そう言って、長森は里村の机周辺を探しまわる。

 

だが、茜も一通り見回していたらしく、それらしき包みは見当たらない。

 

 

すると、椎名がそんな長森の制服の袖を掴んで、

「瑞佳おねぇちゃん、 ・・・こうしたほうがいいよ」

 

そう言って、近くにいたクラスメイトに包みを聞く椎名。

 

 

「そうかっ、聴き込みかっ! だよもんよりもよっぽど冴えているな」

 

「うぅ、さらりと酷い事を言われている気がするよ〜」

不満の声をあげるだよもん。

 

 だが、真実はいつも1つだ(かなり意味不明)。

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

「それじゃぁ、聴き込みの結果をまとめるね」

 

放課後になり、昼休みから今まで行った聴き込みの結果を皆で話し会う。

 

司会進行には長森を据えてみた。

なんだかんだ言いながら、面倒見の良い長森は適材だと思う。

 

 

「里村さんの机の近くをうろうろしている不審な人物が1人いました」

 

「おっ、明らかに怪しいな」

「そいつが、犯人ねっ」

 

 俺と七瀬が興奮を隠し切れない。

 茜と柚木の友情を壊すようなマネをする奴は許せん。

 

 

「・・・誰なのですか?」

 そして、茜も答えを知りたがっているらしく、続きを促す。

 

皆から急かされ、長森はその人物の名前を言う。

 

「それは・・・」

 

 

 

 ごくっ

 

 

 

 

 

 

 

「・・・浩平だよ」

 

 

 

 

 

 

 

   沈黙

 

 

 

 

 

 

「はぁ、何だ、俺じゃないか・・・」

 

やれやれと首を振る俺に向かって・・・

 

 

 

 

「あんたが犯人か〜〜〜っ!!!」

 

 

  ぐわしっ

 

 

 

七瀬の横殴りの拳が俺の頬を捉える。

その衝撃に、俺は吹き飛ばされ壁に激突する。

 

 

  ぐあっ

 

 この拳なら世界を掴むのも夢じゃないぞ、七瀬。

 

 

そんな事を考えている俺に追い討ちをかけるかのように、

七瀬は仰向けに転がった俺のマウントポジションを取る。

 

 その素早い動きに、俺は野生の雌豹を見た・・・

 

 

傍から見れば、かなり危ない体勢なのだが、

技を極められている当の本人からしてみれば、

生死を分かつ意味で、本当に危険な体勢だ・・・

 

直ぐ目の前に、鬼の形相をした七瀬が鉄拳を構えて見下ろしているのだから・・・

 

 

そんな風前の灯の状況である俺を救ってくれたのが、

先ほど素晴らしい冴を見せた椎名だった。

 

 

 くいくい

 

「・・・浩平、犯人じゃない」

 

そう言って、七瀬のお下げを引っ張りながら、仲裁に入る。

うーん、長森の場合、掴む場所は制服の裾で、七瀬の場合はお下げなのか。

 

やっぱり握りやすいんだな・・・などとしみじみ考えている場合じゃないっ。

 

「椎名っ、偉いぞお前っ!」

椎名の英雄的行為に最大級の賞賛を与える。

 

 

だが、椎名ではなく、茜が俺の言葉に続いた・・・

 

「えぇ、 浩平は、まだ『灰色』です」

 

 

 

  ・・・灰色

 

  って、アレか?

 

  シロとクロの中間って意味のアレか?

 

 

  って事は、俺は証拠不充分なだけなのか?

 

 

 

ショックを受けている俺を尻目に長森が茜に尋ねる。

 

「里村さん、 浩平が灰色な理由は?」

 

「・・・そうですね。

 浩平は確かに不審人物で、よく私の机の近くをうろうろしていますが、それだけで犯人と決め付けるのは、どうかと思います・・・」

 

 

 

 茜、本当は俺の事、嫌いだろう・・・

 

 

 

文句の言葉も言いたいが、七瀬にマウントポジションを取られているため、それも叶わない・・・

 

 ・・・言ったらその場で鉄拳制裁が待っている。

 

 

 

この膠着状態を打開したのは、椎名の一言だった。

 

「・・・浩平が嘘を言っていないか、確かめればいい」

 

 

「おぉ、今日の椎名は冴え渡っているぞっ!」

 

今日の椎名は神懸かっているぞっ!?

その閃きで、俺の無実を証明してくれっ!

 

 

「ねぇ、繭、どうしたら浩平の無実を証明できるの?」

 

 

俺が聞きたかった事を、そのまま長森が椎名に聞いた。

 

だが、返ってきた答えは、俺の想像を絶するものだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・まじょさいばん する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ・・・本当に、神懸かっているんじゃないのか?

 

     神は神でも、 死神だぞ、これは・・・

 

 

 

 

 

 

 

そこへ、茜が助け舟を出してくれた。

 

「椎名さん、 浩平は男ですから、魔女という言い方は妙です」

 

 

 ・・・訂正しよう。

 

 全然、助け舟でも何でもなかった。

 つーか、論点ずれ過ぎ・・・

 

 

「あっ、それはそうだね〜」

 

 そして、それを納得しないでくれ、長森・・・

 

 

 

「じゃぁ、 ・・・まおとこさいばん」

 

「あははははっ、『間男』ですって♪ 繭、良いセンスしてるわ♪」

 

 

 椎名の訂正がツボに入ったらしい、七瀬が爆笑する。

 

 

 

  ・・・もう、好きにしてくれ・・・

 

 

 

「・・・で、その『間男裁判』は、何をするの?」

 

七瀬は面白がって、わざわざ間違った言い方をする。

魔女裁判の男版なら、普通、『魔男裁判』だろう・・・

 

 

 

「・・・歴史上の魔女裁判でしたら、魔女は水より軽いため、鎖に縛った状態で水に沈めて、そのまま浮かび上がらなければ魔女でないため無罪放免と共に溺死が待っており、

浮かび上がれば溺死は免れますが、魔女として火あぶりの刑が待っていたと聞きましたが・・・」

 

「茜、それは俺に死ねと言っているのか?」

 

淡々と説明する茜の言葉を遮り、

俺は茜に睨みをきかせたが、しれっと返された。

 

「・・・私は単に、魔女裁判について説明しただけです」

 

 

 確かに、『好きにしてくれ』とは思ったが、このままでは本当に好き勝手されてしまう・・・

 

 

 

 

「もうちょっとマイルドな方法や、説明の仕方があるだろう。

それに、死んじまったら洒落ならんだろう」

 

 

「ねぇ、繭? その『まおとこさいばん』ではどうするの?」

 

・・・俺の話にはノーリアクションで、長森が繭に『まおとこさいばん』の内容を聞く。

 

 くそう、長森、後で「靴隠しならぬ、靴増殖の刑」決定。

 

 

 そんな事を心に誓いつつ、・・・まぁ、いいか、などと思う。

 実際のところ、俺も知りたかったし。

 

 

「きほんは同じ・・・ でも、もうちょっと、まいるど」

 

 

 そうか、そうか、マイルドか・・・

 

 

 

 

 

「鎖で縛って・・・」

 

 

 えっ?

 

 

 

 

「足にコンクリつけて・・・」

 

 

 何っ!?

 

 

 

 

「東京湾に沈めて・・・」

 

 

 なんですとぉっ!!

 

 

 

 

30 分以内に脱出できたら、無罪・・・」

 

 

 

「だぁーーーっ!! できるわけねーだろっ!!!

確実に死んじまうわっ!! どこがマイルドだっ!?」

 

 

 

俺の半狂乱な抗議を椎名はあっさり返す。

 

「・・・てん○ー できたもうん」

 

 

 ○んこー?

 

 ・・・てんこ○?

 

 

 

 あっ、なるほど♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って、納得できるかーーーっ!!

それに、さすがの天○も、東京湾に沈められちゃいねーぞっ!!!」

 

 

抗議の声はあげるが、如何せん七瀬にマウントを取られている俺は、

大した抵抗も、逃げ出す事も出来ない・・・

 

 

 

「折原〜 それじゃぁ、あたしでもちぎるのに苦労した特製の鎖で縛ってあげるわ♪」

 

「浩平、・・・コンクリの手配なら任せて下さい」

 

 

  ・・・ヤバイ

 

  このままでは、本当にヤバイ・・・

 

 

 

「なっ、長森っ! 助けてくれっ!」

 

俺はこの中で唯一の良識人である長森に救いを求める。

 

 ・・・だが、

 

 

 

 

「浩平のために、わたしも何かしないとね〜

じゃぁ、 わたしは東京湾までのアシを確保しておくよ〜」

 

 

 

 

 

 

 

  ・・・・・・・・・駄目じゃん。

 

 

 

  俺、絶体絶命

 

 

 

 

 

「浩平〜、 これも浩平の無実を証明したいから、みんなやっているんだよ〜」

 

「それは断固として違うっ! 信じられるかぁっ!!」

 

にこにこしながら、自分の善意を伝えようとする長森、

俺はこの時から、善意を謳い文句にする人間の事を、金輪際信じない事にした。

 

 

 金輪際と誓っているが、その『金輪際』自体がもはや訪れないかもしれないほどの大ピンチ。

 

七瀬のマウントポジションから解放される代わりに鎖に縛られる。

絶体絶命となった俺の目の前に、救いの女神が現れた・・・

 

 

 

 

「おーいっ、茜〜♪」

 

今回の騒動の発端ともなった人物、柚木だ。

 

 

まぁ、この事態は柚木の知る由も無い事だがな・・・

 

なんとか、柚木に頼んで、助けてもらうとするか。

 

 

「おーい、柚木〜」

 

「って、どうしたの浩平君、鎖に縛られちゃって? ・・・新手のプレイ?」

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

「どうしたの、 黙っちゃって? もしかして・・・図星?」

 

「・・・いや、助けてもらう気力すら、もはや無くした」

 

 

俺は虚空感を味わいながら、柚木を見上げる・・・

 

すると、違和感を感じた。

 

 

それは、生命が危機に瀕した時に発動する、セブンセンシズというものかもしれない。

 

「柚木・・・ その、髪の毛を止めているものは・・・」

 

 

「えっ!? 折原君、良く分かったね♪

今日、誕生日だからって茜が私にくれたんだよ〜♪」

 

 

 ・・・・・・・今、何と?

 

 

「でも、折原君良く分かったね〜♪

折原君って、服装とかあんまり気にしなそうな感じだけど、実はけっこうチェックしてるのかな〜」

 

 

 情報がとても重大すぎて、逆に整理できない・・・

 

 

「だとしたら、今度から服装、気をつけないとね。

同じ服を着てたら、朝帰りだとか言われちゃうわね・・・って、 私、制服じゃんかーーーっ!」

 

  びしぃっ!!

 

と、一人時間差ボケツッコミをかます柚木。

 

 

 

 ・・・知らなかった、

 

人は極限状態に追いこまれると、どんな笑いや喜びも、

怒りや悲しみの感情にも成り得ると言う事を・・・

 

 

 

「あれぇ? 折原君、何かリアクションしてくれないと、詩子さん悲しいな」

 

 

「こんな状況で、ツッコミ入れられるかーーーっ!

そ、それよりも柚木っ。

お前、そのヘアピン、今日、茜から貰ったって言ったよな?」

 

なりふりかまってられなくなった俺は、とりあえず柚木のボケツッコミには触れず、

俺の生死に関わる事についてだけ尋ねる。

 

 

「えぇ、そうだけど・・・ どうしたの?」

柚木は俺の言葉に、ちょっと戸惑いながらも答える。

 

 

「・・・って事は、茜っ!

 お前、プレゼントを、もうあげているんじゃないのか!?」

 

俺は茜を見上げながら、声を大にして問う。

もし、茜があげていたなら、持っていないのは当然だ。

 

 

 

 すると、茜は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そうでしたっけ?  えへっ♪」

 

 

右手を頬に当て、可愛らしく首を傾げながら答える。

しかも、『えへっ』と言う際、ちょっぴり舌を出すという憎い演出も見逃せない。

 

 

 ・・・だがしかし、

 

 

 

 そんな可愛い子ぶりっ子したって俺の目は誤魔化されんぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 だが、そんな可愛い子ぶりっ子に誤魔化される奴らがいた・・・

 

 

 

「うをををっをををっおおおっぉとぉぉぉおおおっっっ!!」

 

 

「里村さーーーんっ!」

 

 

「可愛いーーーーーーーっ♪」

 

 

「結婚してーーーっ!!」

 

 

「きゃーーーっ♪」

 

 

「いやーーーーーーーん♪」

 

 

 

茜の可愛い子ぶりっ子に騙されまくったクラスメイトの男子諸君。

 

 

 

 

 

   お前ら馬鹿だろう・・・

 

 

 

最初の方も・・・良くないのだが、100万歩譲って良いとしても、

最後の2つは、同じ男として頂けないぞ・・・

 

 

 

「詩子。 改めて、お誕生日おめでとう♪」

 

「そのヘアピンが里村さんのプレゼントね。 乙女らしくて綺麗だわ〜♪」

 

「ごめんね柚木さん、プレゼント用意していなくて。

今度、一緒に買い物にでも行きましょう♪」

 

 

 

 

 

 俺を無視して社交辞令のような挨拶を交わす、女子達・・・

 

 

つーか、わざと無視していないか?

 

犯人の疑いは晴れたのだから、鎖に縛られる理由は無いはずだが・・・

 

そもそも、『容疑』だけでこの扱いは不当過ぎる気もするが?

 

 

だからだろうか?

 

俺の存在に触れないようにしている気がしてならない・・・

 

 

 

鎖に縛られ、リノリウムの床に転がり、涙する俺を尻目に、

即席の『柚木詩子誕生会』は続く・・・

 

 

 

「しーこおねぇちゃん。 ・・・プレゼント、あるよ」

 

「えっ? 繭ちゃん。 プレゼント用意してくれたの? ありがとーっ♪」

そう言う椎名。

だが、その手には何も持っていない。

 

 

「繭ちゃん。 プレゼントって何かしら?」

 

 

 

詩子の言葉に、すっ、と指をこちらに指し・・・

 

 

 

「・・・・・・あれ」

 

 

 

 

 

 「「「「「 ・・・あ 」」」」」

 

 

 

 

 

俺を含めて、その場にいる全員が凍りついた・・・

 

 

 

そして、 詩子が繭の言葉を返す・・・

 

「・・・あ、ありがとう、繭ちゃん。

・・・でもね、 おねぇちゃんも『アレ』はいらないな・・・」

 

 柚木は俺から目を逸らしながら答えた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰でもいいから、これを解けーーーっ!!」

 

 

 俺の叫びは、いつまでもいつまでも続いた・・・

 

 

 

  〜 終演 ? 〜

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ども、放浪の SS 作家のだぉーもんです。

 

お世話になっているたこやきさんのリクエストに答えて、

ONE SS を寄贈させていただきました。

 

ONE については、僕の長編 SS の「ONE のうた」がまだ完結していませんので、

書きなれている瑞佳や七瀬では、後々ネタが重複してしまう可能性があるため避けたい。

そのため、今まで書いていない詩子さんのネタでいこうかと思っていましたが、

 

その際、設定を見てみると、

 

 

柚木 詩子(ゆずき しいこ)

 

身長:152cm

3サイズ :77/54/82

誕生日:05/07

血液型:rh+B

 

 

・・・そうか、5月7日か・・・

ならば、誕生日 SS にしましょう♪

 

 

ってな感じで、ネタは決まりました。

・・・の割に、肝心の詩子さんの出番は終盤に少しだけ・・・

 

メインは浩平と長森、七瀬、茜そしてタイトルを張る繭の

5人が彩るドタバタバイオレンスコメディー+壊れ風味

 

 

詩子さんを前面に押したSSは、また別に書きましたので、

ラブコメ好きな人は、そちらをお読みください。

 

こっちは、ちょっと壊れ系のギャグSSです。

 

 

『まおとこ』裁判というネタが浮かんで、その勢いで書いたので、

最後のオチがあまり宜しくないですが、まぁ、良いや♪

 

 

それとタイトルの「洗脳探偵」ですが、

某○姫読本のパクリです。

 

 

そして、繭をタイトルに据えたのですが、

 

今回、繭のセンスは、はっきり言って脱帽しました。

この子以外、「魔女」の反対に「間男」を持ってきません。

 

他の子の場合は、なまじ知識があるため、そこまでぶっとんだ回答は出せません。

 

そして、その『まおとこさいばん』で東京湾に沈める事により、

無理やり犯人を作り上げる時点で『洗脳探偵』に決定♪

 

 

「・・・あなたを、犯人です」

 

 

これも言わせたかったが、話の展開上、書けませんでした。

 

 ・・・まぁ良いか♪

 

 

それと、茜のプレゼントですが、詩子の言う通り、

朝に茜から貰っています。

 

つまり、茜がその事を忘れていただけです。

 

 

このオチのつけ方、当初は違っていたのですが、

それだと浩平が東京湾に沈む・・・

 

そのため、緊急に詩子さんに出ていただきました。

 

 よかったなぁ、浩平(しみじみ)

 

 

 

ってなわけで、こんな感じのSSですが、ご覧頂いて喜んでいただければ幸いです。

ではでは〜♪